4足ロボット「ミニぷぱ」くんは電気工事の未来を背負って歩いてます。
みなさんこんにちは、Ampを主宰する藤田勝彦です。
すばらしい電気工事業界の魅力を世の中につたえるのが仕事です。 兵庫県で電気工事会社を経営しています。
みなさんの家や会社にロボットいますか? 「1家に1台ロボットがある世界。」を目指して、今までとても手に届かなかった4足歩行ロボットを、思いつきで買える価格でリリースした MangDang(マンダン)テクノロジー・カンパニーの創立者 AfreezGan氏と日本でのリリースをサポートする株式会社マクアケさんとミーティングを行いました。
なんでAmpの私が????と思われたかもしれませんが、
この「ミニぷぱ」くんを見た時(くんは私が勝手に呼ぶときにつけてます)、6万円代といった価格にものすごく驚きました。 そこで同時に思ったことは、電気工事業の仕事を支えるロボットとして使えるんじゃないかと思ったからです。
すぐ思ったのは「カメラをつけて天井裏を歩かせよう!」とか「遠隔で現場の進捗確認してもらおう!」とか色々浮かんできたんです。
どこまでこのロボットに電気工事の未来を見ていいのか確かめに行って、是非AmpでPRさせて頂きたいとお願いして、開発や販売に関わっている皆さんに集まって頂きました。
まずは、ミニぷぱくんで「世の中を変える」思いに触れてみる。
1960年代から大阪万博(1971年のです)にかけて電気工事需要がどんどん増えていく中で、電気工事に関わる人たちはみんな、「俺たちがいるから日本の明日がある」という気持ちで日夜携わってきたと思います。 まだまだ、工具や材料も今のように便利で効率的でなかったけど、そこには、会社ごとや個々の相違工夫があって技術も磨かれていき、インフラつくりを担っているという強い意識の中でみんな頑張っていたと思います。 いつしか、工具や材料も省力化されていったり、多くの担い手が増えたり、この技術を提供される側も単なるコストとして扱うようになり、だんだんと私たち電気工事業界から、「俺たちが明日の日本を作っている」という意識は遠のいていったんではないかと思います。
先日4足ロボットの「ミニぷぱ」くんを見て思ったのが、これ作った人、「世の中を支えるものを作ろう」「世の中の多くの人が抱える課題解決をしよう」と本気で思っているんだなと一瞬で感じました。
私は電気工事という職業が思い方や誰と関わるかで「まさに社会問題を解決する」、ただの誰かのためのコストではなくて「社会問題を解決する」しごとだともっとみんなが思えるんだと思っています。 ロボットx電気工事もすでに相性いいですね!
Amp読者のみなさまも是非「ミニぷぱ」くん、を手にしてそんな思いに触れたり、電気工事の現場でどうやって活躍させるか色々妄想したり、実際やってみたりして、「未来電気工事」を自分で作ってみるのも面白いと思います。
現場にロボット犬を連れて行く・・ロボットを現場に残して次の現場に・・・とか。。。まさに「未来電気工事」です。
電気工事業の一番のムダ「時間支配」をきっと解決してくれる!
フジタ : Gan代表、ミニぷぱくん素晴らしいですね。 世の中の問題解決をしようという心意気を商品からすごく感じまして大変感銘を受けました。 今日はオンラインではありますが、お話のお時間頂けて大変ありがたいです。
Gan代表: 私も藤田さんのようにこの商品に関心を持って頂ける方と実際お話させて頂く機会を頂いて大変感謝しています。
フジタ : 私はミニぷぱくんを見て、すぐ、電気工事業、建設業の問題解決に活かせるのではないかと思いました。 電気工事業の一番のムダはなんだかわかりますか?? それは、「時間の支配」です。
どんなに経験があろうと、技術者として素晴らしかろうと、国家資格をもっていようとも、「ただ見にいくだけ」「ただそこにいるだけ」、それに必要な「移動」という、経験や実力に関係なく時間に支配されている部分が約60%くらいあります。
自分は会社に居ながら、ロボットに現場を見てもらったり、打ち合わせ端末になってもらったりすることで、かなり効率よく複数の仕事を同時に進めたり、場所を気にせず様々な人と同時に問題解決にあたることも可能です。
Gan代表: そうですか、初めて知りました。 ロボットとしてエンジニアリングフィールドで使用に耐える仕様にすることはこれから進めていきたいと思っています。
フジタ : 私はもうミニぷぱくんでも、少し工夫すれば、実現できるんではないかと思っていますよ(笑)
Gan代表: このロボットは、お掃除ロボットのような「マッピング機能」や「ナビゲーション機能」も持たせることができますし、3Dカメラモジュールにも対応していますので空間認識といったことを前提とした機能も搭載が可能となります。 それらを遠隔で行うこともそう遠くない段階で可能となります。
その部分ではすでに実現できる部分もあるかもしれませんね。
フジタ : ミニぷぱくんは、そもそもはどういう方をターゲットにされているんですか?
Gan代表: ラインナップとしてはDIYタイプと完成品タイプがありまして、DIYタイプは組み立てることの楽しみとプログラミングの教育や自身の勉強のためにと思われる方をターゲットにしています。
フジタ : 確かに今まで映像でしか見たことなかった4足歩行ロボットが自分の手で作れて、しかも価格も高くなくて、手に入れられるのはかなり魅力的ですね。 電気工事のみなさんが、仕事とロボットという意味で早くから触れておくことは広い意味ですごく大切だと思います。
電気工事 x 4足歩行ロボットで「未来電気工事」を妄想!~すぐそこまで来ている未来~
4足歩行ロボットの恐ろしいほど高価なものは、まだまだ実験段階で大手のゼネコンなどが開発していますが、こうしてミニぷぱくんを見てしまうと、そんなもの待っているより自分たちで色々出来るかもという思いになってしまいました。そこで色々、電気工事の相棒としてすぐ使えそうなことと、これからもうちょっと工夫が必要なこと色々混ぜて未来を見てみようと思います。
① 現場調査に利用!
一般的な場所はもちろん、天井の中や、空気が薄い、極度にクリーンな場所など行きにくい場所を見てきてもらうのは役立つかと思います。ARにしても遠隔で目になってくれるものは、「現場調査」=まだお金に変わるかどうかわからない状況に対して、コストをかけず正確に見積に変えるという意味ですごく役立つと考えています。 映像の記録もできるし、複数の経験者とライブ映像を共有して、見るポイントのアドバイスもその場でもらったりもできるでしょうし、天井の中を調査するとなると、2人分のコストがかかるところを一人で済むし、コスト削減、知や経験の共有、5Gとロボットにユニット装着するだけですぐ実現しそうな。。
② 定例会議にロボット出席!
現場が始まって、複数の現場の進捗確認や、ムダが多い「定例会議」(笑)に違う現場からロボット出席!「用があるとき呼んでください」ということで。 別の現場や、車の中、事務所で図面や書類作業しながら出席も可能、かわいい表情で笑顔の対応もしてくれるとか最高ですね。
③ 現場最後の測定に利用
照明工事が終わった後の照度測定もマッピング機能があれば、施工前と全く同じ場所で、勝手に測定してきてもうこともできるでしょう。温度の測定など、前後の検証といった場面でも活躍してくれそうです。
④ 現場の癒しになる
工期が追い込まれてきたり、色々なトラブルがあったりしても、笑顔で対応してくれたり、表情や動きも可愛いミニぷぱくんのようなロボットが現場にいると雰囲気も和みそうな気がします。
妄想も含め最後までお読み頂きありがとうございました。
これからも電気工事の未来を感じられるようなものがあれば皆様にご紹介させて頂きたいと思います。