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テラモーターズ(株)創業者 徳重代表と建設業DXを語る

みなさんこんにちは、Ampを主宰する藤田勝彦です。

すばらしい電気工事業界の魅力を世の中につたえるのが仕事です。 兵庫県で電気工事会社を経営しています。

米国株の暴落、ウクライナ問題、コロナウイルス。。世界がざわざわしてきている最近ですが、私たち電気工事業界にとっても商品供給の遅れなど身近な問題に直結しているので、世界情勢ニュースは見逃せない情報が詰まっていますね。。。気の抜けない毎日です。。

さて今回は、日経新聞では常に拝見させて頂いていましたが、まさか直接お会いすることになるとは夢にもおもっておりませんでした方とお話させて頂くことになり大変うれしく、お話が決まってから毎日ワクワクでした。

Terra Mortors株式会社 代表取締役会長 徳重 徹さんです。

Terra Motors|テラモーターズ

Terra DX Solutions 株式会社 (terra-dx.co.jp)

テラドローン株式会社|terradrone japan (terra-drone.net)

私なりのご紹介の仕方でいきますと、今、日本でEVEVやってますが、アジアですでにE-モビリティ事業で成功されている方で、さらに様々な世の中の問題解決につながるビジネスモデルをリンクさせて広く展開されてこられました。 今回はすでにグループ会社で展開されている建設業プラットフォーム事業で、今後何か一緒にできないかということでAmpにお問い合わせを頂き今回の機会に至りました。

施工管理アプリを完全無料で提供

フジタ : テラDXソリューションズで展開されている「テラ施工管理アプリ」など、なぜ建設業界へ事業を展開されたんでしょうか?

徳重代表: 私たちは、災害時の屋根復旧を全国で効率良く進め、被災者が通常生活をできるだけ早く取り戻すためのアプリケーションを開発して、大手保険会社と組んで事業展開してまいりました。 それらの全国からの報告、連絡、発信などを効率良くするために、アプリケーションを自事業のために開発し、それがきっかけで、建設業との関わりが始まり、屋根工事だけでなく、建設業全業種が利用できる施工管理アプリ「テラ施工管理」へ展開、多くの方の手にとってもらいたい目的で、無償提供しています。

完全無料の施工管理アプリ – テラ施工管理 (terra-dx.co.jp)

リリース後1か月で導入社数が3千社を超えました。 現在5600社にお使い頂いております。

フジタ : これから先、有料ステージを作ったりとかビジネスとしてのご計画ありますか?

徳重代表: 今のところ特には考えていなくて、もっと多くの皆様にご利用頂いて、少しでも効率よくお仕事して頂きたい思いだけで提供させて頂いております。

フジタ : 無料で利用できるというのは、業界のみなさんにとってもかなり魅力的ではありますが、皆さんに広くご利用頂いている点はどこにあるのでしょうか?

徳重代表: その点は当社のテラ施工管理はかなりシンプルに作られていて、他社にみられる複雑性が取り除かれて、直感的に利用できるのが特徴です。 30分も触っていればもう使えるようになります。

フジタ : 確かに、一言でいえば、LINE的なコミュニケーションをベースに「みんなで作っていく」に置き換えたようなシンプルさがありますね。 実際電気工事の現場では、仕入れの発注でさえもLINEで行われているように聞いています。 現場の方が現場作業の合間に確認したりする状況を考えると「直感的」というのは非常に大切だと思います。

徳重代表: このアプリケーションには、営業担当者もつけていませんし、サポートはご用意していますが、大人数も必要ないですし、もちろん開発費用はかかりましたが、維持に費用をかけず運用していますので、みなさまにも無料でご提供できています。

フジタ : 素晴らしいですね。 電気工事業界内でも皆さんに知って頂く機会を改めて作らせて頂きたいです。

フジタ : 電気工事業界はとにかくアナログな世界で100年近くやってきて、その中での効率を求め、会社のシステムを構築してきたので、何かそれを一気に崩される?ような気がして導入しにくい会社が多いんだと思います。

さらには、いくつかの会社の施工管理アプリは、ゼネコンが導入することだけを前提に考えで作られ、下請け会社になるであろう専門業種は、導入せざるを得ないだろうというビジネスモデルが見えすぎて(笑)電気工事業界のみなさんとしては積極的になれないんだと思います。 それゆえにすごく使うのが難しいものが多いという印象です。

「職人さん.com」を買収、これから建設業DXプラットフォーマーへ

フジタ : 「職人さん.com」のビジネスもこれから楽しみですね。

徳重代表: 当社が建設業プラットフォーマーとして事業を進める中で、仲間からふと頂いた買収案件で、普段MAの情報自体は置き去りにしているのですが、このお話は当社の方向にマッチしたので、すぐ決断しました。

職人さんが、工具が故障したり、不足したりする場合など現場近くにどんなプロショップがあるのかすぐ検索できたり、仕事や人をつなげたりと様々な機能が備わっているので多くの方に利用して頂いております。 ただ、これからもっと色々と見直して、さらに多くの方にご利用頂けるようにブラッシュアップしていきたいと思っております。

職人さんドットコム | 建設・建築に関わる職人さん向け情報サイト (shokunin-san.com)

建設業界DXは順序を間違えてはいけないと思います。

フジタ : 最近私が電気工事業のことを外側から見ることが多くなって、ほんとうに変なところが多いなと思います。 徳重代表にしたらもっとそう見えるではないでしょうか。

徳重代表: そうですね。 建設業の皆さんと色々関わっていく中で確かにそういう部分は感じます。ただその「変?」が日本の高い建築品質を支えてきたんだと思います。

フジタ : アナログのコミュニケーションをいかに効率よくできるかを追及してきた業界なので、デジタルのテンプレートを重ねると、色々な変なところが見えてきます。

徳重代表   :  それ故に「やれることがたくさんありすぎる」これからの業界のためにお役に立てるチャンスがたくさんあると考えています。だからこそ、全て同時ではなくて、「順序」を間違えてはいけないと考えています。

実際、建設DXといって立ち上がって、成功の域まで到達している会社はまだどこにもないと思っています。 業界の皆さんに寄り沿って本当の問題解決、他の業界に負けない素晴らしい業界をいい形で次の世代に引継げるように努力したいと思っております。

フジタ   :  電気工事業界を含め建設業界は日本における就業人口が最も多いので、ここでの問題解決はまさに「社会問題解決」といっても良いくらいのマーケットですが、外から何か勧められることを避けたがるところがあるので、進化が遅い部分もあると思います。私としては微力ながら、徳重代表のような方と業界の良い接続役であれたらと思っております。

46歳から一番成長したと言われるんです。

徳重代表: 私はEモビリティー事業に挑戦した時、最初は日本で行っておりました。 しかしマーケットの状態が追い付いていないのでなかなか業績につながらない苦しい時代がありましたが、アジア、インドへ舞台を移すことで、インド市場でのシェアNo.1となり事業として成功を収めることができました。

その中で様々な挫折も味わいましたが、そこから立ち上がってきた46歳のころが一番成長したと30代の若い社員から言われます(笑)

52歳の私としては、ここから、日本のスタートアップでもスゴイことが出来るというのを建設業DXプラットフォームにおいて証明したいと思っています。

フジタ : 50歳の私としても徳重代表のその心意気に大変感銘を受けます。

私もまだまだ目指すべき先があるのでスピードを緩めるつもりはないですが、今後も刺激を頂きたながら一緒に何かさせて頂けたら大変うれしいです。 今後ともよろしくお願い致します。

徳重代表はたくさん聞いてくださいました

今回私としては、新聞や雑誌でしか見たことのないスゴイ社長とお会いできることで、沢山のことをお聞きしようと気合を入れてこの日に臨みましたが、その気合は最初から崩れてしまいました。 とにかくいきなり、徳重社長からの取材が始まってしまったのです。。。。

業界の課題やAmpを立ち上げた理由、色々な質問を頂き、まったくミッションを果たせないまま時間が過ぎていきました。

あせる私をよそに、質問がどんどん飛んできました。 全く逆転のクリーンヒットを出せず手数でも完全に負けていました。 今まで色々な社長とお話してきましたが、これだけ質問されたのは初めてではないかと思います。

あれだけの成功おさめた方でも、いやだからこそ、とにかくご自身が聞かれる前提の場面でも、「聞く」時間にしようというのはスゴイと思います。 ビジネスマンの一人として大変勉強になりました。 これからマネをしたいです。

もし私は自社の社長の立場であれば絶対にたどり着かなかった方だと思いますが、Ampでの発信が今回の出会いにつながったと思います。まだWEB自体もスタートして半年で、何につながるのかわからないままではありましたが、発信活動を始めて本当によかったと思います。 自分が来年の今、「予想もつかないことになってる」ことを目標に色々と進めていきたいと思いました。

徳重代表、この度はご多忙の中お時間頂いて本当にありがとうございました。

背がお高い!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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