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電気工事業界にSDGsがくれたもの 第二話

みなさんこんにちは、

Ampを主宰するイーエンジニアジャパン代表理事 藤田勝彦です。

すばらしい電気工事業界の魅力を世の中につたえるのが仕事です。

兵庫県で電気屋さんを経営しています。

緊急事態宣言も解除され、いくつかイベントなどが開催される様子がテレビなどでも見え始めました。

オリンピックも何等かの形で開催される方向でIOCからもメッセージされおられましたし、安心安全を担保する工夫は必要ですが、少しでも「明るさ」をみんなで感じることができれば意味のあるものになるかと思います。

「SDGs」シリーズ第二話は、「SDGs本来立つべきところ」です。

セールスフォースさんは素晴らしい会社でした。

セールスフォース・ドットコム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セールスフォース・ドットコムsalesforce.com, Inc.)は、米国カリフォルニア州に本社を置く、顧客関係管理(CRM)ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業である。ビジネスアプリケーションおよびクラウドプラットフォームをインターネット経由で提供している。

フォーブス誌の「世界で最も革新的な企業」[2] ランキングでは4年連続で第1位に選出されている[3][4][5]

またGreat Place to Work Insutitute が実施した調査において「働きがいのある会社」ランキング1位に2年連続で選ばれている。[6]

3月に横浜でおこなわれたサステナ関係のセッションイベントをオンラインアーカイブで沢山見ました。

日本を代表する会社が登壇されてSDGs、サステナビリティ活動といった切り口でそれぞれの会社の取り組みなどお話さされていました。

正直、日本の大企業(ある銀行さん・ある建設会社さん)の代表のプレゼンに「日本の会社は大丈夫??」という思いと、

長い歴史と大きな体で機敏性のなさが目立ち、世の中が大きく変化するときは、大変なんだなぁというのが正直な感想です。 もう一つ加えると、プレゼンテーション下手だなぁと思いました。

その中で米国のセールスフォースドットコムさんは会社の考え方も素晴らしいし、プレゼンテーションとしても素晴らしいと思います。

日本の大企業(ある銀行さん・ある建設会社さん)のプレゼンは「余ったお金でボランティア活動をする」話ばかり。。。

セールスフォースさんのメッセージはシンプルで「私たちの事業活動そのものが社会をサステナブルにすることです。」

これ以外にはありません。

これ、プレゼンの問題ではなくて根本的な考え方の問題だと思いました。 全く別のステージの話をされていることに登壇していた日本の大企業の社長さんたちが気づいていないんだと思います。

セールスフォースさんにとっては、1%の時間をボランティアや社会に役に立つ活動に充てることは当然のこととしてあり、社員がそれぞれ自ら普段の行動の一環として行うもので、その内容についてわざわざ発表するようなものではない、というスタンスです。

カッコ良すぎて、他の登壇されていた大企業の社長さんたちが可哀そうに見えていました。

そうなると、CM動画も、くまちゃんも、あっ、そういう服か?もう全部カッコいいです。

「電気工事そのものが社会をサステナブルにする活動です。」

考えてみれば、私たち電気工事業界は日々配線を1m延伸することが、持続可能な社会を作る活動そのものであるとハッキリと言える素晴らしい業界です。まさにセールスフォースさんと同じようにそう言える業界です。

私たちの屋内外の電気配線工事はそれを利用する人たちの争いを無くし、教育を平等に提供し、安心安全な暮らす場所をつくり、環境に配慮された社会をつくるのに間違いなく必要なもので、しかもかなり深く関係しています。

「全国の現場やオフィスで働くすべて電気工事の人がそのストーリーをつくっている」と世の中にプレゼンテーションするべきだと思います。 まず立ち位置がそこで、徐々に意味を深めていくことが大切だと思います。

若い人たちは、自分の仕事が「いかに社会の役に立っているか」が重要で、社会における「誰のために」「どのように」が明確であることが重要で、それを胸に仕事を頑張っていける世代だと思います。

「社会をつなぐしごと。」電気工事

Ampでは電気工事を「社会をつなぐしごと。」と設定しました。 電気設備の導入を通じて、今の社会問題を解決しながら次の社会へつないでいくしごとです。

まず立ち位置を決めないことが日本の大企業のカッコ悪かったところ。

ほんとうはどんな仕事であっても、サステナブルな世の中をつくることに貢献しているはずで、まず自身の事業自体が「持続可能な世の中をつくるための活動である」と言い切ること=立ち位置を決めることが出来ていないところが、歴史ある大きな企業のカッコ悪かった点です。 まず立ち位置、それに対して今ここが出来ていないというプレゼンにしたほうが、カッコよかったと思います。

そこにボランティア活動などの話をそれ風に持ち込まれると大丈夫かなぁとなりますよね。

サステナブルな世の中は小・弱が作っていく。

きっとこれからのサステナブルな世の中は中小企業や社会的弱者といった資本主義社会の小・弱が作っていくのではないかと思います。

勝ち負けといったものではなく、本当にあるべき姿をつくるために必要な要素が小・弱に見えているものの中にあるという意味です。

私の会社も含め、中小企業は強く見えるための背伸びをやめて、サステナブルな世の中をつくるために、社員・地域・関係者・お客様に目をむけて、手の届く世界をものすごく幸せにしていくことが、社会においてその会社が存在する理由となり、それに賛同する若者をはじめ様々な世代の人たちが自然と集まってくるのではないかと思います。 そこには、様々な知恵・考えが集まり、新しいイノベーションを創り出すんだと思います。

企業の成長の仕方そのものがこれから変わっていくんだと思います。

サステナブルな世の中づくり「SDGs」は電気工事業界を成長させてくれるありがたいテンプレートです。

最後までお読み頂きありがとうございました。