
今と明日(未来)を明るくする仕事。代金以上の価値を返す電気工事士の仕事観
みなさんこんにちは、Ampの大久保です。
すばらしい電気工事業界の魅力を世の中につたえるのが仕事です。
今回はカッコいい電気工事士発信企画の中で、Instagramアカウント[@roro.1042112]さんにインタビューをさせていただきました。
企画にお声がけしたきっかけは、綺麗に整えられた分電盤の投稿。
その投稿の中に感じる、仕事の哲学や姿勢に惹かれて参加の依頼を送らせていただきました。

@roro.1042112 さんは、日々の施工や仕事への向き合い方をInstagramで発信しており、
「見えなくなる部分にもこだわる」「後悔を残さない仕事」を大切にされています。
安全性と丁寧さを軸にした、その誠実な仕事観が印象的です。Instagram:https://www.instagram.com/roro.1042112/
お客様には金額以上の価値を返したい
――実は、お声がけしたきっかけが、Instagramの綺麗に交換された分電盤の投稿だったのですが、「綺麗な仕事」をされる上での考えなどがあるのでしょうか?

一般の人からすると、あの分電盤の工事って「普通の仕事」に見えると思うんです。
仕事の先でお金をいただくわけですが、基本的に僕は、その金額以上の価値を返したいと思ってやっています。
理由は単純で、お客さんの喜ぶ顔が好きなんですよね。
「綺麗にやってくれてありがとう」とか一言をもらえるだけで、やってよかったなと思います。
――分電盤の配線は、完成後ほとんど見えなくなると思うのですが、それでも「こだわる」という姿勢は、どこから来ているのでしょうか。
正直、「どうせ見えなくなる」とか「そんな時間はない」と言われることもあります。
大体の現場って、電気工事だけじゃなくて、いろんな作業が絡み合う中の一部分なんですよね。
だから納期や条件の制約で、どうしても時間をかけられない場面も出てきます。

ただ、いろんな業者さんと話していて、「本当は、もっとこうしたかった」という言葉をよく耳にするんです。
この「やりたかったこと」というのは、大体において時間や予算が許せばできることだと思うんですよね。
僕自身も、その時間と制約の狭間で仕事をしているのでよくわかるのですが、私のスタイルとしては「こだわれる時は、ちゃんとこだわる。」ということなんです。
そのときできるだけのことをして、自分の仕事に後悔を残したくないという感覚が強いですね。
電気工事士として譲れない「100%」という基準
――素晴らしいです。「常にこのクオリティで」という風に自分を縛ってしまうと、苦しくなる時があるかもしれないですもんね。
他にも仕事をする上で、大切にしていることはありますか?
電気工事士として、まず絶対なのは規定通りに施工することです。
電気事業法や内線規程があって、それを守らないと感電や火災、人命事故につながるので。

SNSでは「完璧を求めなくていい」「80%でいい」みたいな言葉もよく見かけますけど、安全に関わる部分についていうと電気工事は100%じゃなきゃダメなんですよね。
配線がまっすぐかどうかは、美学の部分もあるので、人による部分もありますが、接続の正確さだけは譲れないです。
「トイレのスイッチを押したらトイレの電気が点く」とか、生活の中では当たり前に使われている設備だからこそ、安全面には常に気を付けていますし、それを呼吸するように当たり前に再現できるレベルを目指していますね。
――とても真摯に仕事に向き合われていると感じたのですが、ご自身の仕事を振り返ったとき、どんな基準で評価していますか?

そうですね…
たとえば、お客様から100点をもらったとしても、僕は自分の仕事に満足しないんです。
「できない」って言葉があるじゃないですか。
でも、その裏には必ず理由があると思っていて。
経験が足りないのか
やったことがないのか
苦手なだけなのか
理由はいろいろあると思うんですが、僕は「今の自分に足りていない部分」と「それをできない理由」を常に探すようにしています。
そして、そこを一つずつ埋めていくんです。
――すごくストイックな考え方をされていて驚きです…!
美しい仕事の裏にはそのような背景があったのですね。
美しい仕事の裏にはそのような背景があったのですね。
業界を良くする鍵は「教える力」にある
――最後に業界全体について、課題だと感じていることはありますか?
教える側の「教える力が足りていない」と感じる場面があります。
それは、育成の設計だったり、伝え方だったり。
外から入ってくる人が「この業界なら安心だ」と思えるようにするには、いま教える立場にある人も学び続けることが必要だと思っています。

教える人と教えられる人とでは、世代が違うので感覚が違うのも十分理解しているのですが、動画など新しい手段も増えていますし、「今まで苦労して行ってきたこと」に置き換えられる部分は、まだまだあるはずです。
もっと業界全体として「教えられる人の立場」に立って、教育を考えられることができれば、もっと業界は良くなると思いますね。
まとめ
今回お話を伺って、電気工事士という仕事のカッコよさは、派手な技術や言葉ではなく、こうした一つひとつの姿勢の積み重ねにあるのだと感じました。
見えない場所にこそ手を抜かない。
代金以上の価値を返す。
後悔を残さない。
普段はなかなか目に触れない仕事だからこそ、その裏側にある考え方や向き合い方を、これからも企画を通して伝えていきたいと思います。