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これからの世代に伝えていきたいこと。

みなさんこんにちは、Ampの大久保 です。
すばらしい電気工事業界の魅力を世の中につたえるのが仕事です。

今回は北海道で電気工事士をされている高瀨 智之さんにインタビューをさせていただきました。
高瀨さんにはカッコいい電気工事士発信企画の第5弾で掲載のご協力をいただいたのですが、企画を進める中でとても素敵なお話を聞かせていただくことが出来たので、みなさんにも共有していきたいと思います。

高瀨電工 高瀨智之さん
北海道富良野市にて一人親方をされています。
Instagramアカウントでは、普段使用されている道具など仕事の相棒や北海道ならではの雪景色の中での仕事風景をアップされています。道具など見た目にこだわって、若い人から見ても「カッコいい」と思ってもらえるよう、少しでも業界に興味を持ってもらえる人を増やせるような発信をされているとのことです。
是非チェックしてみてください!
Instagram:https://www.instagram.com/tomoyuki.takase?igsh=MWh4NmJsMmF3eXc0eQ==

「今」を良くするために

―この度はカッコいい電気工事士発信企画へのご参加ありがとうございます!早速なんですが、高瀨さんが電気工事の仕事をする上で大切にしていることなどはありますか?

仕事をする上で意識していることは「当たり前のことを当たり前にできるように」ということでしょうか。
それはたとえば、整理整頓とか現場での他の人との挨拶とかそういうことなんですが…
そういった基本的なことの積み重ねが自分の仕事の評価につながっていくと考えているので、そこは大切にしていますね。

―「当たり前のことを当たり前にできるように」とのことですが、仕事の評価という視点以外に、そこには何か特別な思いがあったりするのでしょうか。

そうですね…私は3年前くらいに独立をしたんですが、独立をしたときにチームワークの大切さとか、「ひとりでできる仕事とは何なのか」とか、それまでとの変化で気が付いたことがたくさんあったんです。
その中で「コミュニケーションがしっかりとれないと、この業界でやっていくのは難しい」というようなことを感じました。

建物というのは電気工事だけでできないように、建築屋さんとかいろんな業種の人たちと協力することで出来上がりますよね。そこで「自分だけが良ければ、それでいい。」という気持ちで仕事に臨んでしまうと、いい仕事というものができないと思うんです。

チームワークもうまくいかない、仕事の仕上がりとしても満足いくものができない。という結果になるのであれば、業種関係なく「みんなで協力していいものを作っていこう」という気持ちで仕事ができたらいいなと思うんです。

これからの世代に伝えていきたいこと。

―なるほど…現場の環境を良くしていくために、まずはご自身で率先して良い環境を作っていくような動きをされているわけですね。

きっとこういう気持ちとか形が業種の壁を越えて固まってきたときに、仕事は今よりもっとスムーズにいくだろうし、みんなで協力できるような環境ができればいいなとは思うんですが、それを作っていくというのはなかなか難しいですね…(笑)

これからの世代について考えたときに、先輩とか上司にあたる人がそういう気持ちを持っているかどうかが重要になると思っているんです。
「現場を良くしていこう」という気持ちを持った人から仕事を教われば、自然とそういう感覚が身につくと思いますし、技術とか知識とかだけじゃなく「現場を良くしていこう」という気持ちを今の世代から次の世代に継承していけたらいいなと思っています。

―これからの世代について少し触れられていましたが「電気工事業界のこれから」を考えたときに、先ほどのお話以外に意識的に取り組まれていることなどはありますか?

カッコいい職人というか、誰かにあこがれられるような人間になりたいというようなことは意識しています。
若い子が見て「カッコいいなと思うような仕事はなんだろう?」とかを考えることがあって、「やっぱり見た目のかっこよさが大事なのかな?」とかを思ったり。
そういうこともあって、身につけるものや仕事道具にはこだわるようにしています。

最近はひとりで仕事をするようになって、あまり写真も頻繁には撮れなくなってはいるんですが、見た目からでも「この仕事はカッコいい」というような気持ちになってくれる人がいたら嬉しいですし、楽しく仕事ができる環境作りとか、そういう取り組みを進めていくことが大事なのかな?と思っています。

―Instagramでは盤結線のお写真などもアップされていますよね。あれは素人目に見ても「凄い!」と感じますし、ひとつの芸術のようにも感じました。

ありがとうございます(笑)
これについては同業者が見ても綺麗と思ってもらえる事は大前提なんですが、電気工事を知らない方が見ても綺麗だなと思ってもらえる様に意識してやっています。
ただ、綺麗に配線する事だけが目的ではなく、結線ミスなく正確に繋ぐとか、いかに早く仕上げるかとか、そういう事が土台にあってこそだと思っています。
『綺麗に、早く、正確に、安全に』ですね。

これは常に頭においてとにかく良いものを仕上げるというか、そんな気持ちでこれからも仕事に臨んでいきたいと思います。

インタビューを終えて

AmpのInstagramで「カッコいい電気工事士発信企画」をスタートさせてから、いろいろなカッコいい電気工事士と繋がることができています。
業界で見たときに「若手がいない」「人手不足」という課題はたしかにあります。

ただそんな課題を前にして「業界のこれからのためになにができるか」をいろいろ考えながら、実践されている人たちがたくさんいて、そんな人たちを見ていると「こういう人たちがいれば、業界はこれからもっとよくなる。」という感覚が湧いてきます。

ささやかではありますが、少しでも電気工事業界の未来を明るくするために努めていきたいと思います。